20年以上前。
今のように在宅医療支援がまだ活発にされていない頃だったのでALSで人工呼吸器装着患者の在宅退院調整し、病棟スタッフが24時間体制で支援したことがありました。
母と2人暮らしだった患者さま。
少しでも早く自宅へ帰れるようにと、主治医・病棟スタッフが一丸となって取り組みました。
医師がアンビューバッグをしながら自宅へと向かう救急車に同行し、車の窓から住み慣れた地域の様子をながめ、語りかけたことを覚えています。
自発呼吸の無い患者さまでしたが自宅に戻られた後ゆっくりとご家族で過ごす時間を提供できたことは今でも心に残っています。