肺炎で入退院を繰り返していたAさん。
認知症症状が強く「家に帰る」と言い、頻回に病棟内を徘徊していました。
日によって、突然興奮され大きな声で怒りを表出されることもあり、
私たちはAさんとの関りで何か力になれることがないか?と考え、
Aさんの思いを聞いてみました。
「さみしかった・・・」
病棟スタッフ全員でこの思いを共有し、
患者さまに会うたびにスタッフそれぞれが声掛けをすることにしました。
すると、Aさんの表情が少しずつ明るくなっていき、
急な興奮も減り、しだいに笑顔が見られるようになりました。
看護師だけでなく、医療事務、リハビリスタッフなど職種をこえて
病棟全体で患者さまに関われたことが、Aさんにとって良い方向につながったのだと思います。
この経験を活かし、今後も病棟全体で患者さまを支える看護をしていきたいと思います。